新しい学びのカタチ
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歴史 きほんのき

江戸時代

徳川家康は幼いころから苦労に苦労を重ね、戦い続けたうえで最後に天下をとりました。そしてとにもかくにも平和と秩序をもたらした点で、私は織田信長や豊臣秀吉よりも評価に値すると思います。いなかだった江戸を大いに発展させる礎も築きます。徳川家の大名統制と民衆支配はするがしこく巧妙でした。もちろん江戸時代は厳しい身分社会でした。百姓は米ばかり作っていたわけではなく、さまざまな仕事に従事しながら社会をささえていました。
対外的には鎖国といわれますが、キリスト教を入れない、ヨーロッパ列強の侵略のすきをあたえないなどのことも考えたうえで、貿易・外交を幕府が管理したというべきです。また、従来のような貴族や武士中心のものではない、町人主体で百姓も楽しむ、さまざまな文化が花開きました。国を完全に閉ざしていたのではなく、ヨーロッパの学問も取り入れていたからこそ、ある程度世界の動向もつかんでいたのではないかと思います。その他方で次第にわれら日本人という自覚が、国学の発展とともに芽生えます。
 国内がききんや災害でゆさぶられ、幕府の改革もうまくはゆかず、人々のくらしがくるしくなる中で、外国からの圧力が加わり、日本社会は大きく変わらざるを得なくなっていきます。

2024/7/16