飼っていたカブトムシの幼虫がさなぎになり、今日次々と成虫になりました。長い冬に葉っぱのなかから栄養を摂取してどんどん大きくなり、さなぎになってからはじっとなにかに耐えるように待機し、そしていま、いよいよ成虫になってその格好の良い姿をみせはじめました。寒い冬も、異常なほどの長雨の中も、この夏をめざして着々と準備をしていたカブトムシたち。それが夏の間に勇壮ないでたちで私たちの目を楽しませてくれようとしています。4匹のカブトムシのなかには、角が折れ曲がったりしたものもいますが、個性的なそれぞれが与えたゼリーを本能で察知して吸い寄せられるように近づき、初めてのたべものを堪能している。また、自分で転んで足をじたばたさせている間抜けでかわいい姿。蓋をあけると急に羽をひろげて自由を求めて逃げ出そうとするかしこさ。こういったようすから、命あるもののすばらしさと不思議を感じずにいられず、ジーンとしてしまいます。
ちいさな畑では雨を十分に吸った、小学生の植えたきゅうり、ハツカダイコン、ネモフィラの花がすくすくと育っています。命あるものとともに私たちも生活していることを感じながら、自分たちも豊かな感性をはぐくみつつ、おおいに学び、成長してゆきたいと思っています。