都が京都の平安京に移ると、次第に天皇をさしおいて貴族、とりわけ藤原氏が政治を動かしだします。平安時代の貴族は和歌・物語・書・十二単などの服装で有名な日本風の文化を生み出します。お正月・端午の節句・七夕といった今に続く年中行事は、平安貴族のくらしからうまれました。他方で、自分で田畑を開いて領地とした有力農民や、地方につかわされた役人の中から、武力をもった武士が現れます。しだいに朝廷や有力貴族につかえたり武士団をつくって力をつけます。とりわけそのなかで源氏と平氏のグループが地方の反乱や中央の争いに軍事的に活躍して台頭します。源氏をおさえた平氏が一時権力を握り貴族的な政治を行いますが、自分たち一族のことばかり考えたので不満・反発をまねきます。