数学は人間生活の必要から生まれ、自立的に発展しながら、それが現代の最新技術に不可欠になっているという歴史があります。そもそも自然界にあるものを、一つ、二つと数えることから数の概念は生まれました。古代メソポタミアでは、幾何学などの数学によって巨大な建造物と都市国家をつくることができました。古代エジプトでは土地と食料を分配するうえで分数がよくつかわれたそうです。古代インドでは10進法を編み出すことで測量・計量の技術を発達させました。古代中国は独自の方法で数学を体系化しつつ経済活動に役立てていきました。このように、文明の発達と数学はきってもきれない関係にあり、数学は実際役に立ってきたのです。