ホームページを作っていただいたおかげで、体験授業の申し込みが相次いでいます。今日は中学生と国語の体験授業をしました。
教科書の山極寿一氏の文章を一緒に読みました。ゴリラは狂暴で好戦的な動物というつくられたイメージのあやまりを、丹念な観察を通じて明らかにしたすばらしい文章です。ゴリラの「ドラミング」も戦いの宣言などではなくて、むしろ争いの抑止だったり「さあ、出発しよう」というような仲間への呼びかけだったりと、様々な意味があるそうです。こうしたことを知ることで、ゆがめられた世界の見方をたえず刷新していくことが必要だと思わされます。
しかし、この文章から、一般的に偏見をもってはいけないということや相手の立場に立って考えるべきということを確認するだけでなく、どれだけ自分の実生活や人間社会の争いをなくしていくという課題に落とし込んで考えていけるようになるかが、大切なのではないでしょうか。