10日塾を休みにした。疲労が蓄積していたので、十分休養を取ったが、起きている間はどこにもゆかずにずーっと勉強した。自然科学の学びにハマった。こんなに面白いのかと驚いた。同時に学校教育の理科はもっともっとよくすることができるんじゃないかとも。
物理・化学・生物・地学に分野が分かれているけれど、この4分野をバラバラに学ぶよりも、つながりを理解すると面白くなると感じた。僕は、宇宙誕生から地球がどう形成され、生物ができて進化し人類の歴史につながる、長い過程を学ぶ中に4分野の知識を組み込んで学ぶととても面白いと気づいた。地球が動的なシステムを成していることを、どんな力がはたらいているかの物理的アプローチ、どんな物質が見えない世界で組み合わさっているかの化学的視点、生命がどう進化したか、どう共存しているかの生物的観点、地学のプレートテクトニクスで地球の諸現象が統一的に理解できるという方向性、これらをもって探ってゆくと、理科は本当に楽しい。同時に、学校や教科書でバラバラな知識の集積として学ぶことが、この自然史的過程の中に組み込むとすべてがつながっていくんだ。
やはり小さな子供の時に、地球上の自然諸現象に対して、驚き、不思議に思ったことを忘れず、あるいは思い出して、科学者たちの仮説ー実験ー考察の成功・失敗の歴史も学びつつ、自分でそうか、こういうことかと納得したり知的興奮と感動を味わったりさらなる疑問を持ったりして、世界を広げ深堀してゆくこと。これはきわめてわくわくする知的探検じゃないだろうか。