新しい学びのカタチ
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国語は何のために勉強するか

 先週、中3生むけの夏期講習をやりました。私も力の限りやりきりましたし、受験生もよく頑張りました。5教科を1・2年生のときにやったことを授業形式で総復習しました。受験までにとりあえず試験に出そうなことを覚える、というのではなくして、受験の準備を生きるうえで必要な知識や考える力をしっかり身につける機会にしてほしいです。各教科のはじめに、その教科を勉強することの意味について話しました。

 国語はなにより文章をしっかり読み解く力をつけることが大事です。そして古典文学への基本的な教養を学びながらその文章の響きの美しさにふれることができます。文法は、当たり前のようにつかっている日本語のしくみ・ルールをきちんと理解する必要があります。そうしないと言葉のやり取りで意味の取違や誤解がでたり、文法的におかしな言葉をつかって話したり書いたりしても気が付かなくなってしまうのです。
 国語をおろそかにしてちゃんと学ばなければ、他の教科の問題文のきかれていることが理解できなくなります。また、接続詞に注目して、文章の前後の論理関係をつかみとることがポイントです。それ、これ、というのがなにを指すのかをただしく理解することも必要です。さらには言葉(語彙)をためてゆくことが表現力を培い、自分の気持ちを自分が理解し他人に伝えていくためにも重要です。それから気持ち・表現を書く力をつけるには訓練しかありません。これらを通じて、他者の気持ちを受け止め理解し、自分の主張を適切に豊かに表現できる・伝えられるようになることが、国語を学ぶ意味だと思います。

2025/8/14