中学数学は、小学校で学んだことを土台として、高校数学への橋渡しとなるように、段階的に構成されています。数と式・方程式と関数・図形(平面・立体)・データの活用・数量関係(関数のグラフや変化と対応)・論理的思考と証明からなりたっています。
中1では正と負の数を理解し、文字式になれること、一元一次方程式を解けるようになること、図形の基礎を知り作図ができ、角の性質が分かるようになること、データを読み取ることが目標です。
中2では、式の展開と因数分解ができるようになり、複数の条件を結び付けた連立方程式を立てて解くこと、図形の性質を使って論理的に証明すること、かんたんな確率の考え方を理解することが目標になります。
中3では、二次関数を扱えること、平方根を理解することと応用すること、空間図形や三平方の定理を理解すること、現実に即したデータ処理・分析ができることが目標です。
これら全体を通して、数学的に考える力を作ってゆくことが大きな目標になります。計算が正確にできることや公式を覚えて当てはめることができるだけでなく、なぜそうなるのかを理解したうえでほかの人にわかりやすく説明できることや、筋道を立てて自分の考えた解き方などを表現する力を身につけることが大事です。なので、当塾では、他の生徒と教えあうことをとても重視します。そうしてなんでそうなるのかを考えて、自分のやりかたをつかって問題を解決する、そして理解したことをだれかにわかりやすく説明する、といった力は、とても重要な力だと思います。
数学を学ぶと論理的思考力が身につく、と判で押したように言われるのですが、それはいったいどういうことなのでしょうか。私はそれは、なんとなくこうだと思う、というのではなく、なぜそうなのかを、きちんと根拠や理由をはっきりさせて、筋道だてて考え、表現できる力だとおもっています。こうした力をはぐくむために、私は生徒になんでそうかんがえたのか、どうして間違ってしまったと自分で思うかを説明するように促したり、他の生徒に教えたりする場をつくったりしています。