新しい学びのカタチ
生徒が自分から取り組み、
「したい」を〈できる〉にする力をみんなで身に付けていく
そんな塾です
高校公共①

心理

 公共という科目の目的は、私たちが生きる社会の主体となるために必要な知識を学び能力を身につけることにある。得た知識を自分のものにしていく、主体的に考えるために教科書でも哲学対話がすすめられている。当塾でもおこなっている。
 人が生きていくためには社会の慣習・ルールを学ぶ必要がある。ことばを習得し、思考・行動の仕方、社会のしくみ、様々な知識・技能を学び身につけることが求められる。そして成長過程で意識が内面に向かい、他人とは異なる自分らしさを求めだすのが、自我の目覚めである。それにより親から精神的に自立し自分なりの価値観・人生観を形成しようと反抗もする。人間は、ライフサイクルの中で発達課題を達成しつつ生涯をかけて自己実現を図ってゆく。
 青年期の発達課題はアイデンティティの確立である。自分は自分だという意識と、集団の中で他者に認められたいという意識によってそれは実現される。それまで社会的義務を果たすことを部分的に待ってくれる間をモラトリアムという。
 人間は様々な欲求を満たすことで生きている。生命体として存続するための生理的欲求と人間として生きたいという社会的欲求である。これが満たされないとフラストレーションに陥る。異なる欲求の間で葛藤もする。これらをのりこえ適応することを試みるが、適切な不満への対処法を身につけることが大切である。その姿勢・しかたから各人の人格・個性というものをかたちづくってゆくのだ。

2024/12/14